小論文の書き方

慶應義塾大学総合政策学部・小論文の直前対策と過去問解説

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慶應義塾大学の総合政策学部学部の小論文入試問題の「傾向と直前対策ポイント」を解説しています。
慶應義塾大学の総合政策学部を目指す方には最後の追い込みに、ぜひ参考にしていただければと思います。

慶應義塾大学総合政策学部は、環境情報学部と同じく湘南藤沢キャンパス(Shonan Fujisawa Campus)にあります。湘南藤沢キャンパス(Shonan Fujisawa Campus)の略称は、SFCと呼ばれます。

このキャンパスの特徴は「多様で複雑な社会に対してテクノロジー、サイエンス、デザイン、ポリシーを連関させながら問題解決をはかる。」とある通り、従来の専門分野の垣根を越えた学際的な研究活動がすすめられています。


政策学部の入試は、「小論文+外国語または数学」の2科目受験でした。2016年には「外国語または数学」に「情報」が選択肢として加わりました。小論文の配点は全体の半分です。

受験科目が少ないことが、慶応SFCの高校生から見た魅力の一つです。受験科目が少ないと言っても、地歴公民や理科の知識も問われます。

また、SFCの入試といえば、数学の問題の1つとして「数独」が出されたことで話題になったりもしましたが、毎年、目新しさを狙った問題が出題されることで知られています。小論文にもこの傾向があります。

2016年からは新たに導入される「情報」が注目されました。今年度はどのような出題になるのでしょうか。
日本の未来を担う人材には地球規模の視点を持って欲しいという狙いとして、「情報」の教科の領域にとどまらず、それに隣接する領域や、さらには隣接しない領域をも含む問題を出す可能性があると言われています。小論文の出題にもこの影響が当然、あると考えられます。

いずれにしても科目の分類にとらわれない総合的な知識や問題解決能力が求められています。

これまでの慶應大学総合政策学部の小論文の出題の特色をまとめました。

小論文試験の概要

慶應大学総合政策学部の小論文の対策について解説します。

配点と時間

小論文:配点200点(全科目合計400点)
試験時間:120分

主要な大学の中でも、小論文の配点が高いのが特徴です。

出題傾向

総合政策学部の小論文の問題形式は年度によって大きく変わります。近年の動向では下記のような特徴があります。

5種類以上の膨大な資料

慶應SFCの総合政策学部と環境情報学部の小論文は、5種類以上の膨大な資料が出るのが特徴です。これは慶應の小論文の中でも最多の量です。これらの資料から課題への答えのヒントを見つけ出さなければいけません。 2015年度は、総合政策学部で7つもの資料が出題されました。

記述量や多様な解答形式

1500字程度の小論文を120分のうちに書かなければならないのと同時に、これまではイラストや図で解答させたり、グラフやスライドを作成させる設問もありました。読解も、要約も、論述も必要です。

学際分野の考え方を駆使する

総合政策学部の小論文では、具体的な問題設定・構造的分析・解決法・新しいビジョンを提示しなければいけません。いずれも様々な学問分野を横断する理論を使わないと導き出せないようになっています。

出題のテーマは時事中心

出題のテーマは、時事問題が中心です。近年では、まさに今、日本の論点になっているような教育・介護・政策・日本の望ましい将来像の設計など、幅広いテーマが出ています。また、資料は統計、新聞記事や政府の公文書、論文、学術書、政党のマニフェストなどが出ます。日本史、世界史や現代社会の知識がなければ、読み解けない内容です。年度によっては統計表や英文資料が出ることもありました。

問題の形式は年度によって大きく変わる

総合政策学部の小論文の問題形式は年度によって大きく変わります。字数配分どころか、出題の切り口、主観的な見解を求めるものから客観的な分析を問うものなど、傾向についてはとらえどころがありません。

過去問

過去の出題テーマと出典

総合政策学部の過去の大問ごとの出題テーマと出典です。出典の書籍のリンクも掲載します。

2016年 過去問

「格差ついて」
 

 

2015年 過去問

「不確実な状況の下での意思決定」
 

 

 

2014年 過去問

「教科書とは何か」

2013年 過去問

「これからの日本の進路」

2012年 過去問

「グローバリゼーション」

小論文試験の対策

直前対策

では総合政策学部の小論文の対策としては、どのような対策が必要でしょうか。

やはり日本史、世界史、地理、現代社会、政治・経済、倫理、科学、物理が得意な生徒ほど有利です。「知識がないが、英語は得意なので合格したい」とか「英語、数学だけに絞って受験勉強をしてきた」とかいうタイプの人は要注意です。また、学校の作文コンクールで入選したとか、学校の文集にいつも記事が掲載されるタイプの学生も、半分はアドバンテージがありますが、作文と小論文は違います。つまずく場合が多いのです。

加えて、世の中に出回っている総合政策学部の予備校の講座や家庭教師の対策はだいたいの場合は空回りする場合が多いです。学際分野の小論文は一筋縄ではかけるようにはなりません。

特に、「どうやったら文章が書けるようになるのか」とか「どんな文章が求められるか」とかのように「文章」に着目したり、「書くこと」だと思っているような対策は意味がありません

このような厳しい条件を前提として、どのような対策が必要なのでしょうか。直前、1週間で必ず取り組むべき対策をまとめました。
実際には、「小論文」の対策は1週間で勝負が決まります。

1、情報の取捨選択の能力が問われることを胸に刻んでおくこと

慶應の総合政策学部の試験ではたくさんの資料、数10ページにも及ぶ試験問題が出ます。実は、解答する際にこれを全部読みこんでおくことは必要がありません。そんなことをしたら、解答時間が無くなってしまいます。つまり、解答のために必要な資料を選んで読むことが求められるのです。

2015年の場合は資料が7つ出されたうち、必ず読まなければいけないと考えられるのものは2つだけです。2つを選んで、200字で要約せよという出題があったためです。中には全く資料を読まなくても解答できる場合もあります。
このため、試験場では次の手順で取り組みます。

  1. 受験票や必要な筆記用具を持っているか。
  2. 問題用紙と解答用紙は正しく配付されているか。
  3. 問題用紙と解答用紙は何枚、何ページあるか。
  4. 設問はどこに書かれていて、何問で、資料はいくつか。
  5. 設問ではどのようなことを問うてどのくらいの量を書くべきか。
  6. 設問に必要な資料はどれか。
  7. 資料は大まかにどのようなことが書かれているか。
  8. 資料の出典にヒントはあるか。
  9. 解答の組み立てを考える。
  10. 解答の下書きをする。
  11. 解答する。

この順序で落ち着いて取り組むことです。

2、小論文に適した文章の書き方を練習しておく

いろいろな方法論ありますが、実際のところ、小論文の定義は、「質問に対して、決められた方式で記述する。」ということでしかありません。文章の組み立てを考えたり、練習したり、よもやその理論を考えることは無意味です。

  1. 「である体」「常体」の文章を書く練習
  2. 「私は」「と思う」「と考える」を使わずに文章を書く練習
  3. どのくらいの字数をどのくらいの時間で書けるかの練習

ほぼこれだけでOKです。「です」「ます」の助動詞を省いて、書き言葉に適した言い回しに慣れましょう。「私は」「と思う」「と考える」を使わないで文章を書き、客観的な分析や主張を行えるように準備しておきましょう。試験の時に、必ずしも使ってはいけないわけではありません。
「どのくらいの字数をどのくらいの時間で書けるかの練習」はできれば、過去問を解くか、解答例を一度読んで自分で再構成してみるのがよいです。

3、採点者を意識した解答の方法を心がけておく

例えば2015年の慶應SFCの総合政策学部の小論文の問題の「問3」では以下のような設問がありました。
「問2で提案した指標を用いて問題解決の意思決定を行う上で、どのような限界があると思うか、考えを述べてください。(300字)」

このような設問がある場合は、必ず採点者に取って読みやすくするために、設問に解答が対応していることを強調して解答を構成しましょう。例えば、上の場合は「○○の問題解決の意思決定を行う上で、○○○○○という限界がある・・・」という風に解答を書き出しましょう。
小論文では書き出しを悩む必要は全くありません。採点者はすべての答案を読まなければならないので、興味を引く文章にする必要は全くなく、むしろ必要な解答の要素があるか、あるべき語句、評価の高い語句があるかというところが採点者の目にとまります。
文章の構成は全く気にせずに、必要な語句、キーワードがきちんと含まれるかを工夫しましょう。

また「300字」と書かれていたら、必ず300字に限りなく近い字数で解答しましょう。少ない場合は意欲がないものとみなされ減点になります。採点者はきれいに文字が解答欄に埋まっていれば、まず印象として点数をあげたくなるのです。

 4、これから知識をつけるには教科書と大学サイトをチェック

直前に知識を補おうとすれば、どんなことをチェックしておく必要があるのでしょうか。実は、最新の時事と言っても、教科書レベルの時事で十分です。直前対策としては、特別な時事問題の解説本や参考書を探す必要はありません。「現代社会」や「政治・経済」の教科書の冒頭や巻末、コラムなどに最新の時事問題の解説が載っていることが多く、教科書なのでその解決策や考え方も提示されていることが多いのです。出題者からすると、こうしたテーマは教科書に載っているということで取り上げやすいのです。つまり、学習指導要領や教科書から逸脱しているという批判をかわすことができるのです。奇抜な問題の慶應SFCの総合政策学部と環境情報学部の出題者もそうした点は考慮しています。
例えば、東京書籍の「現代社会」教科書では「フェア・トレード」「ネットワーク外部性」といった最新の時事のキーワードをはじめ、世代間格差や原子力エネルギーの問題も取り上げられていますし、レポートの作成方法やプレゼンテーションの効果的な進め方など解答の手法のヒントになる特集もあります。「情報入試」も要チェックです。新しく科目に取り入れられる「情報」も、選択しなくても小論文に関係してくる可能性は大いにありますので、教科書の最初の部分の教科の狙いや最新の動向の記述、問題解決の例などを簡単に目を通しておいた方がよいでしょう。
また、大学のサイトをチェックしましょう。必ず読んでおきたいのは、慶應大学のアドミッションポリシーです。

総合政策学部
入学者受入方針(アドミッションポリシー)
総合政策学部は「実践知」を理念とし、「問題発見・解決」に拘る学生を求めます。問題を発見・分析し、解決の処方箋を作り実行するプロセスを主体的に体験し、社会で現実問題の解決に活躍する事を期待します。従って入学試験の重要な判定基準は、自主的な思考力、発想力、構想力、実行力の有無です。「SFCでこんな事に取り組み学びたい」という問題意識に基づいて、自らの手で未来を拓く力を磨く意欲ある学生を求めます。
出典:http://www.admissions.keio.ac.jp/fac/policy.html

また、大学のサイトやその他のサイトから、研究分野で特に力を入れていることや教授などの関係者が関わっている最新の話題などをチェックしておきましょう。

残り短い期間ですが、小論文の入試で合格する人はこの時期になっても特に対策など何もしていない人が多いのです。しかし、対策はこの記事を読むだけでもすでに半分は解決していると言えるかもしれません。

高校2年生以下からの対策

こうした出典の書籍に関係する本を読んで、慣れておくとよいでしょう。数学、地歴・公民の科目もしっかりと学習しましょう。また、プレゼンテーションの方法なども学習して、スライドの資料を作成したり、グラフを作成したりすることにも慣れておきましょう。

小論塾での対策は

慶應大学総合政策学部の過去問や練習問題の問題演習を中心に、弱点を見つけて、そのポイントを重点的に指導します。また、練習問題は近年のトピックスを中心に的確な予想テーマの問題を使用します。

高校の教科書の内容の中でも、特に必要な政治経済・現代社会の知識や考え方について重点を絞って解説し、問題演習を通じて定着させます。

記述問題の添削を通じて時間内に書きあげ、内容・形式ともに正解の答案を作成できるように指導します。

実際の政策資料などを使って、スライドやグラフの簡単な表現方法も練習します。

おすすめのコース

慶應大学総合政策学部の小論文の直前対策は、通塾コースでは4回160分コースをお勧めします。今からの対策が重要です。逆転合格を目指しましょう。

お気軽にお問い合わせください。

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